車内の現状、ラサ到着
列車に揺られながら、狭いベットで寝るのはあまり快適ではない。
車内が消灯され、皆が寝静まった後でもなかなか眠れなかった。
それでも、窓の外に広がっている大地と星を想うと安らかな気持ちになれた。
外の美しい景色とは反対に、車内はすっかり汚くなっていた。カップ麺の容器はゴミ箱から溢れているし、洗面台はカップ麺の具や汁が流されて無残な姿に。トイレは…いうまでもなく惨状。定期的に掃除はされているようだが、大陸のみんながすぐに汚してしまう。
朝は混んで汚れる前に洗面所を使いたかったので、まだ暗い5時半から6時ごろにサッと起きてトイレや洗顔を済ませ、もう一度寝た。
次に目が覚めるとすっかり日が昇っていた。
Hさんたちは朝日を見ることができた、と嬉しそうだった。
廊下でストレッチマン、散らかったゴミ。音楽・ラジオ垂れ流し。
もうここまでくるとどうでも良かった。
さて、そんなこんなでラサ到着。
やや息苦しい。空気が薄い。
駅のすぐ隣にある建物の中でパスポートをチェックされるが、この手続きにやたら時間がかかった。
別の日に撮った青蔵鉄道の写真↑
とてもカッコいい。
さながらホグワーツ特急の如く。
ちなみに車内販売でワゴンが来ることもあった。
賢者の石の時のハリーのように、ぜーんぶちょうだい!をやってみたい。
駅の外で今回のガイドとドライバーに会った。
ガイドさんはなんと日本語の上手い、気さくな若い女性。旅行会社には、英語か中国語のガイドしか居ないと言われていたのに、これは嬉しい。自分の拙い中国語で通訳しなくて済む。
この日は1日目なので、無理せず安静にとのことで、そのまま車でホテルへ送ってもらった。
ラサの標高は富士山の頂上よりも高い。
はしゃぐと命取りである。
嬉しくても楽しくても、絶対にはしゃがないこと。
これがラサでのルール。
市内は中国の都市と大して変わらない。
ただ、どの店の看板にも中国語とチベット語の両方が書かれている。
片方の言語だけしか無いような看板は見当たらなかった。
メインストリートには中国の通信会社や銀行やスーパーが並ぶ。
みんな中国の標準語を話している。
中華料理も、四川・東北と揃っている。
思ったよりも随分都会だな、と思いながらホテルの周りを3人で散策。
すぐ近くに小学校があるらしく、門の前は迎えにきた保護者が溢れかえっていた。
賑やかだった。顔だけではチベット族の人なのか漢民族の人なのか分からないような人もいる。
この日、ホテルの近くにあった東北水餃子の店で夕食を食べた。
人の良さそうな漢民族のおじさんが切り盛りしている。
水餃子も、包子も最高!に美味しかった。
朝は6時からやっているそうなので、また朝ごはん食べにくるねーと約束してホテルに帰った。
ホテルは先に書いた通り、
大きなベットが3つ横に並んだ部屋で開放感あり。鍵の意味はない。
シャワーもあるが、寒暖差が激しく朝晩は冷えるのでお湯を浴びないほうがいいとガイドに忠告されていた。
乾燥していて汗もかかないので、そこまで気持ち悪くもない。
身体が大事なのでシャワーは暫く我慢。
翌日からツアーが始まるので早めに寝た。