ラサごはん、街並み
ラサ市内は近代的なビルはあまり多くないが、幾分か古い建物や、中国でよく見る四角い商店が立ち並び活気に溢れていた。
中国移動通信、中国銀行、地元のパン屋、お土産やさん、レストラン、カフェ、たくさんの店が通りに面してずらーっと並んでいる。
メインストリートは、ほとんど中国の別の都市と変わらないようた感じた。
しかしちょっと脇の道を通って裏通りへ出ると雰囲気がガラリと変わってチベット様式?の白い四角の建物が立っている。
野菜を売ったり、ヤクの肉を売ったり、チベット仏教のお経ラジオが軒先に並べられていたり…。
こっちはチベット族ゾーンとなっているのだろうか。
道行く人々の顔は浅黒く堀が深い。
女性はスカートの前に色とりどりの布を掛けている。既婚女性が身に付けるものだそうだ。
肉屋の前に置かれていたヤクの首にドキッとしつつ、ラサ探索を楽しんだ。
チベット様式の白い建物は木枠の窓がとても可愛い。お花が飾ってあったりして小粋な感じだ。
ただ気になるのは中国の国旗がいたるところに飾られていることと、公安の多さである。
人の家なのか何なのか分からないが、その白い壁にももれなく赤い旗が翻っている。
ここは中国だ、と言わんばかりに。
そして小道がちょっと開けたような場所には常時公安のパラソルが。
あたりが緊張感でピリピリしているわけではないが、決してゆるくないそういう雰囲気。
チベットのいけてる若者たちの背後。
細切りの野菜がかわいい。
どんな料理を作るのだろう。
チベット文化と中国の近代文化が融合している街。
あと何十年も経てば、色々変わってしまうような予兆があった。
このタイミングで来られて良かった。
夜は例の東北水餃子へ。
チベット族の若い女の子がバイトしていた。
しかし中国語があまり出来ず、オーダーの2/3を間違えていた。
簡単なことしか話せないようで、困っている姿がかわいそうだったので運ばれた物をそのまま食べた。
後から入って来た漢民族のカップルに、餃子一皿は何個入ってるの?と聞かれて娘がタジタジになっていると、店の奥から例のおじさんが出てきてくれた。
そのチベット族の子を思うと、何となく切なくなってしまった。
がんばれ!
次項、湖の記録へ。