TIME TRAVELER CHITA

I'm CHITA, Hongkong super star. Tibet

旅の持ち物、準備

今回、ラオスのルアンパバンに始まり、バンコク〜ハノイ〜香港と4都市を回る1ヶ月の旅で持って行ってよかったものなどを紹介したいと思います。

特に参考になるか分かりませんが、こういうリストアップって結構好き(見るのも書くのも)です!

 

 

 

まず第1の投稿から分かるように、今回私はちょい大きめのリュック1つで旅に出ました。

プラス、薄い小さなトートバッグです。

 

出発時の持ち物は、

 

衣類:

・Tシャツ2枚

・ハーフパンツ1枚

・ウィンブレ2枚(ユニクロのコンパクトなやつとノースフェイスのシャカシャカしたやつ)

・ワンピース1枚

・下着3日分

・麦わら帽子

・フェイスタオル1枚

・大判のストール

 

薬系:

・冷えピタ

・イブ

・生理用品

・風邪薬

 

洗面系:

・石鹸タイプのメイク落とし

→液体制限対策に!

 

・シャンプー&試供品2日分

・ボディソープ(小さいボトル)

・歯磨きセットとステンレスカップ

 

 

その他:

・紐と洗濯バサミ

・液体洗剤

・地球の歩き方〜ラオス編

→途中ルアンパバンのホテルに寄付した

・深夜特急〜香港から始まるやつ

・思いを書き留めるメモ帳

・のど飴

・デジカメ

・SIMカード

→ルアンパバンは現地購入。バンコク、香港用はAmazonで事前に購入。

 

・かわいい柴犬シール

→元気が出るように買ったがタイで人にあげた。

・サングラス

 

 

くらいです。リュック1つ分なので明らかに少ない。

服は現地で素敵なのを買えばOK!

本とかかさばる系のは途中で誰かにあげる、という気持ちで持って行きました。

 

 

 

南京錠を空港で買うつもりが、結局忘れてしまったため

貴重品を常に持ち歩いていた私をみかねて、ルアンパバンで出会った日本人の方が南京錠を分けてくれました。

ゲストハウスだと、ロッカーはあるけど鍵は自前でっていうのが多いので

頑丈な鍵は必ず持っていくべきでした。

 

これだけ少ないと、持って行かなくても良かったものはあんまり思いつきません。

しいていえば、デジカメ持って行ったのにずっとスマホで撮影してた…のでデジカメ要らなかったかな。

今はゴープロとか小さくて多機能のがあればそっちの方が良いですね!

 

持って行ってよかったものは紐と大判のストールです。

以前友人にモロッコ土産でいただいた素敵な柄のもので見てるだけでハッピー。

さらに。ゲストハウスでカーテンのないベット

だった時に、ベットの脚に紐をくくってストールをかけておけばまあカーテン代わりになります(笑)

自分空間を作るのは大事です。

 

持ち物に関してはこんな所でしょうか。

 

 

 

 

 

香港 旅の終わり

さて、いよいよ最終日。

 

昨晩行った香蓮樓で朝の飲茶をしたら、それで本当におしまいだ。

 

ところでこの三日間ほど泊まっていたゲストハウスについて記録していなかったが、

どちらかと言うと外れの宿だった。

 

三段ベットはあまりにも狭く、カーテンは一応ついてはいるものの、深夜まで明かりをつけてゴソゴソやっている人がいたので酷く迷惑だった。

上段の人が動くとベットが揺れて何度も目がさめる。

どうやら寝相が悪いらしく、時折うめきながらグラグラグラグラ揺らしてくる。

トイレ兼シャワーは部屋の中にあるのでうるさいし、掃除されてなくてとにかく汚い。

せめてゴミ箱のトイレットペーパーくらい捨てろよ。

今朝は捨てられたトイレットペーパーがゴミ箱から溢れ異臭を放っていた。

 

全くもって最低な環境。

一刻も早く立ち去ろうと、朝起きて身支度を済ませすぐに宿を出た。

 

ゲストハウスはトイレ兼シャワーが部屋の中なのか、外なのかが重要になってくると思う。

カーテンは、大判ストールと紐を持参していれば自分でも取り付けられる。

しっかりと口コミを見よう。

日本人のコメントだけでなく、英語で書かれたものも参考に。

 

 

 

さて、夜とはまた違う雰囲気の香蓮樓。

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朝の9時頃到着。

中は地元客7:観光客3といったくらいか。

大賑わい。
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大きな丸テーブルに6〜7人で相席。

地元客のテーブルに、会釈しながら着くと

どうもどうもといった具合に軽い挨拶。

荷物置いていいよ、と椅子を開けてくれた。


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飲茶〜〜!

1人だし、食も細い(だんだん細くなった)ので、

とりあえず1皿。

待っていてもワゴンが来ないので自ら取りに行く。

豚肉の入ったプルプルしたものをチョイス。

ちなみにお茶は今朝も龍井茶。

龍井茶は特に美味しいんだ。

 

ワイワイガヤガヤ、ローカルの雰囲気がびんびん感じられて楽しかった。

大勢で1つのテーブルを囲むのは良い。

知ってる人でも、知らない人でも、誰かと食べると美味しくなる。

 

ちなみにこのレストラン、2019年に閉店するらしい。

それまでに香港へ行くなら、ぜひ香蓮樓へ行ってみてほしい。

チェーン店の飲茶よりもずっと雰囲気も味も良いと思う。

何より人が優しい。

口コミ通り、お客さんも店の人も親切だった。

豚肉プルプル1皿と龍井茶で45香港ドル。

 

 

店を出て細い道を通ると、雑貨を売る屋台を見つけた。

ミニチュアの家具がとっても可愛い。

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試しに値段を聞くと、

店のおじさんは普通語が話せないようで、身振り手振りで伝えてくれる。

セット販売で、1セット680香港ドル…

手作りかな。

 

欲しかったけどさすがに手持ちがないので眺めるだけ。

 

すると、店のおじさんが精巧にできたミニチュアのミシンを見せてきた。

取っ手を回すと本物と同じように動いた。

これ、動くんだぜ。的な表情のおじさん。

 

ちょくちょく香港も悪くないな、と思うタイミングはあったが(夜景、ワンタン、香蓮など)

このときやっと、

 

あ、香港いいね。

 

と思った。

 

 

 

 

結局何も買わずにそのまま駅へ向かい、エアポートエクスプレスで空港へ。

市内から34香港ドルくらいのエアポートバスもあるが、めんどくさかったので金を出して電車で。

バスなら街並みを見ながら名残を惜しむことができるかもしれない。

値段もエクスプレスの1/3。

 

 

空港で無事に奇華月餅も買えて、1人用の寝そべりチェアでゆっくり過ごした。

飛行機内での盗難事件のニュースを読み、ビビる。

機内は安全だと信じ込んでいた。

調べてみると現金だけ抜かれる盗難はままあるようだ。

よく今まで無事だったな。これから気をつけないと。

 

 

再度気を引き締め搭乗。

約4時間のフライトで関西空港へ到着。

 

ついた瞬間、醤油の匂いがした。

あの噂は本当だったか。

 

何はともあれ、財布パスポートなどの貴重品を盗まれることもなく、大きな怪我をすることもなく、一番大切な命も守り抜くことができて本当に良かった。

 

 

香港 最後之夜

さて、香港にはすっかり嫌気がさしてしまった。

頑張って楽しみを探すも、何かと精神的疲労の募る街であります。

もはや一周して憎めなくなってきた。

 

 

香港に降り立ったその時は、

この圧倒的な大都会に目を輝かせ、胸をときめかせ、はやる気持ちを抑えながらネイザンロードを1時間歩いた。

 

ダンジョンのような雑居ビルの中をさまよってゲストハウスを探し、

夜のネオン街をすり抜けて面白いものを探したあの日。

 

そんな楽しい香港はたった1日で終了。

 

3日間、日本から飛んできた友達と遊んだ期間を除けば、

実に寂しい、苦しい、切ない思い出。

こんなにも1つの街を嫌いになったことは、いまだかつて無かった。

 

口に合うものがない。

 

これが人の心にどんなに大きな影響を与えるか。痛いほどよくわかった。

美味しくなければ、楽しくないのだ。

 

自分とて、なんの努力もせずふらつき回っていたわけではない。

ネットで日本人の評判の店を探して探して探した。

でも結局、心が動くほど美味しい食べ物は先日のワンタンくらいだ。

 

自棄になって諦めてマクドナルドへ逃げたこともある。

(ちなみに月見バーガーセットが安かった)

 

マカオに行くこともできた。

しかし気力が湧かなかった。

何をしても面白くなくなっていた。

 

 

 

そんなこんなで最後の夜。

風の噂で「香蓮樓」という老舗レストランが美味いらしいと知る。

調べてみると、海を渡った香港島の方にあるようだ。

海を渡ると言っても電車に乗ればなんてことない。

本当はスターフェリーで行きたかったが、あいにくの雨で足場も悪く、歩きたくなかったので大人しく電車に乗る。

 

あまりガヤガヤしていない、少し暗めの道を通りながら店を探すと何やら素敵な灯りが見えてきた。

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ここです。

この千と千尋感、良いじゃない。

 

 

さっそく入店。

21時ごろだったのであまり人も多くない。

残念ながら飲茶は16時までだったので、適当にナスとひき肉の料理を頼む。

それから龍井茶も。

 

店内、結構広め。

アンティークな感じがとても良い雰囲気を出している。

店員(香港ジイさん)多め。

白米はいるのか?と聞かれたが広東語は聞き取れず、困っていると他の店員がライスライスと助け舟を出してくれる。

 

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そしてやってきたお料理!

店員たちが、熱いから気をつけなさいよ。と何度も言ってくる。

久々にやさしい言葉をかけられて思わず感きわまる。

実はナスが食べたくて頼んだわけではない。

(最初に頼んだ豆腐が売り切れたので代替品)

 

でもいいよ、食べるよ。ありがとう…

 

流石に評判のいい店なだけあって美味い。

ご飯に乗せて食べた。

 

ハートが暖かい。

 

 

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それから、レジのおばさんのTシャツに、わんぱく相撲全国大会という文字が書かれていた。

さすがに写真は撮っていない。

 

明日の朝、空港へ行く前にここで飲茶をしようと決めてその日は終わった。

 

 

 

 

香港の夜

そんなこんなで、香港へ来てから6日が経とうとしています…。

なぜ香港への滞在をこんなにも長いものにしてしまったのか。

最後まで対抗したかった。

旅はいつか終わるという現実に…。

 

主要な観光地はいくつか行ったし、これと言ってやりたいことがあるわけでもない。

ただ適当に時間を潰すだけの日々を果たして旅と呼べるのだろうか。

 

でも、自分のホーム以外で、なんてことない擬似日常をダラダラ過ごすのも悪くないのは確か。

慌ただしく観光するのが好きじゃない。

有名どころをひたすら回るよりも、適当に見つけて気に入った所へ通いつめたい。

フィーリングを頼りに、適当に生きていたい…。

そんな夢をしっかり叶えられた一ヶ月だったと思う。

 

まあ帰国まで残り数日となったわけだし、引き続き気張らずに過ごそうと思い、

香港の映画好きが集まるという映画館へ出かけてみた。

映画館隣接のカフェは書籍や雑貨も販売している。

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映画館自体はこじんまりとしていて、2つか3つ?しかスクリーンがないみたい。

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でも照明やポスターがお洒落で気に入った。

映画の上映スケジュールが紙で張り出されているのも素敵だ。

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この日はたまたま日本の「万引き家族」が上映されていたので、早速窓口でチケットを購入。

 

実は日本でまだ見ていなかったのでちょっとラッキー。

中国語名は小偷家族。

意味はほとんど同じかな。万引きと泥棒はちょっと意味が違うかも知らないけど。

念のためスタッフに音声は日本語か?と聞いてみると、音声は日本語で字幕は中国語と英語だという。

字幕が2つもあるなんて面白いね。

さらにラッキーなことに学割が効いた!

もちろん日本の大学の学生証で。

学割で65💲(970円ほど)!これは嬉しい。

スタッフも優しくて感じが良かった。

 

あまり時間もなかったのでポップコーンなどは買わずにそのままシアタールームへ。

椅子が大きくて座り心地抜群。

隣の中国人(大陸)カップルがにおいのきつい食べ物をクチャクチャ言わせながら食べていたので不快だったが。

ところで中国人は映画中に声をあげるので、隣が中国人だと分かったときちょっと嫌だった。

声をあげると言っても、うわァ。だの アハハだの自然な反応だけど、自分はそういうのを我慢できないタイプなのだ。

映画が始まって早々、早速なにか囁きあっているカップル。

 

頼むから、喋らないで!?

あまりに喋り続けるようなら、注意しよう…と思っているうちに映画に見入ってしまっていた。

おそらく中国人もそうだったと思う。

最初から最後までずっと涙をぬぐいながら鼻をすすっていた自分の方が迷惑だったかもしれない。

余裕があれば日本語のセリフを聴きながら英語、中国語の字幕をチェックしていたが

やはり日本語ネイティヴだからこそ感じるものもあるよなぁ、としみじみ。

映画の内容も凄くて心を掴まれたが、なにより日本のリアルな街の風景に思わず揺さぶられた(※一ヶ月しか離れていない)

やっぱり自分のホームは日本なんだな、と。

 

映画の後、余韻に浸りながら外へ出ると

生ぬるい外の空気と雑居ビルの灯りに急に物語を感じ始めた。

 

いけすかないと思っていた香港の街にいよいよ愛着が湧いてきたようだ。

 

適当に目に入った料理屋をのぞいてみる。

店のおじいさんが優しく中へ迎え入れてくれた。これは当たりかもしれない。

期待を抑えつつ、中身がエビではないワンタンをオーダー。

やってきたワンタンスープ。

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ワンタンは中国東北のようにぎっしり詰まっているわけではなくどちらかというと日本のものに似ている。

そして一口。

 

美味い。

 

 

香港に来て初めて本気で美味いと感じた。

 

おじいさん。優しい笑みを浮かべている。

これは凄いよ。

 

ありがとう。

 

もし香港へ行って、口に合うものがないと感じたら是非ここのワンタンを食べてみてください。

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香港 百万ドルの夜景

さて、実は昼間の香港ではさしてやることがない。
しかし香港には夜景がある。
ルアンパバンには無い、高層ビル群が創り出す百万ドルの夜景は必ず見たかった。
 
市内から電車でセントラル駅へ行き、そこからビクトリアピークを登る電車に乗り換えるのだが、これが長蛇の列。
香港ではオクトパスカードというICカードが主流で、この電車にも使えるので、1枚持っていればとりあえず切符を買うために並ばなくても済む。
 
しかし問題は電車に乗り込むまでの待ち時間。
さながらディズニーのごとく、待つこと1時間。
やってきた電車は2両編成。激混みである。
一応人数制限をかけているのだが、仕切りのロープを越えて早く乗ろうとする輩多出のため、電車の中も混み混みになる。
ロープ越え奴は話している言葉からして大陸の人間が多い。
へへ、やってやったぜ、といった顔ですり抜ける奴らを見ると不快な気持ちになった。
 
この電車は結構な角度で丘を登っていくわけだが、実はこの電車の中から第1の夜景を堪能することができる。
きらめく高層ビルの足元から、ゆっくりゆっくり天へ向かって行く。
そしてその景色が楽しめるのは電車向かって右側の席。
電車の扉が開くやいなや、多くの人間が右側を狙って殺到だ。
 
ここで嫌なものを見てしまった。
「どうしても右側に座りたい」複数人のグループが、皆で手を繋いで他人を制しながら乗り込んでいく。
それは大陸の人間ではなく、日本人の団体だった。
 


彼らは電車内でも闘争心をむき出しに、周りの乗客を妨害。中国人と思しき女の子グループも負けじと右側の席を取ろうとする。
何やら体がぶつかったようで、その日本人が仲間内で悪口を言いだす。
ちなみに乗車時間は7〜8分ほど。
 

 


我慢して上の展望台まで行ければ、百万ドルの夜景は皆平等に広がっているのに。
 
あーあ、余裕がないっていやだな〜
と心の底から思った。
 
電車が丘の駅に着き、展望台のある建物へ入る。
中にはたくさんのレストランやカフェがあるので食事も問題なく楽しめそう。
展望台のチケットは54香港ドルくらいで、大して高くなかった。
 
もちろん展望台も混んではいるが、
タイミング次第では良いポジションを取れるし、夜景をバックに写真も撮れる。
 

 

 

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この日は少し霧がかかってはいたが、それでも十分美しい夜景だった。
 
あべのハルカスや韓国のロッテタワーからの夜景は見たことがあるが、香港が断トツで「豪華」だと思う。
 
無数のオフィスビルや高層マンションが輝きを放つ。
その輝きが全てmoneyの輝きに見えた。
 
お金。
 

 

 


旅の始まりはラオス、ルアンパバンだった。
目の前に広がっていた雄大なメコン川は、いま百万ドルの夜景に変わった。
 
まるでタイムスリップしたような気分。
 
 
ちなみに建物内はガラスが汚れているので、カフェやレストランの窓側の席でもあまり美しく見えないと思う。
 
帰りは割と楽に電車に乗れて良かった。
ちなみに22時頃、登りの乗り場はかなり閑散としていて乗客は2人だけ。
少し遅く行った方がいいかも知れない。
ただ終電の時間は要チェック。
金のある者はタクシーで丘を降りてもいいかも。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

香港到着〜1日目

そんなこんなで香港!

初めての香港。

それまでのイメージでは、

昔の香港映画に出てくるような粋な街並み、

レスリーチャンのような男性がそこら中でアンニュイな表情を浮かべていて、

めちゃくちゃ美味い飲茶がたくさん…

 

しかし実際着いてみるとただの大都会だった。

美味しいものは何もない。

全ての物の値段は高く、人は溢れ、しかも歩くスピードは東京よりも速い。

少しでも立ち止まろうものなら舌打ちされ、駅では他人を叩いている女性を見かけた。

繁華街、目のチカチカするネオン、繁体字(読めない)

インド人、重慶大厦、バスバスバスタクシータクシータクシー。

エリート感の半端無いビジネスマン達。

大通り周辺は綺麗で清潔で品のあるブランドショップが立ち並ぶ。

コーチ、superdry極度乾燥、ラルフローレン、adidas、周生生、またadidas、ルイヴィトン、などなどなど。

それから薬局、セブンイレブン、薬局、コーヒースタンド、タピオカミルクティーのスタンド、また薬局…

 

なに、これ。思ってたのと違う。

中国の街と全然違う。

歩いても歩いても高層ビル。

横道に入っても高層ビル。

室外機の水が雨のように垂れてきて気持ち悪い。

行き交う人の多さに思わず酔う。

 

適当に入ったワンタン麺の店、ワンタン麺と注文したのに牛肉麺がくる。

店の婆、ワンタン麺ね!って確実に復唱していたのに。しかも不味い。

カップ麺の方がマシ。

 

女人街へ行っても、しょうもないガラクタのような土産物ばかり。しかも高い。

 

 

そして本日のゲストハウスは怪しい雰囲気の雑居ビルの中にある。

フロントは11階、部屋は2階。女子専用のドミトリー1泊700円。タオル無し。

割と清潔で良いな、と最初は思った。

 

無事二段ベットの下を得る。

上は太った白人の女の子、いつまでもお菓子を食べながらパソコンを見てる。たまに笑い声をあげる。

大変失礼で申し訳ないが、かなり体重がありそうで梯子を上り下りするたびにベットがひどく揺れる。

上り下りせずとも、彼女が何か動くたびに揺れる。

しかもその揺れ方がまるで地震のようなのだ。

深夜に何度も飛び起きては、緊急地震速報をチェックした。

彼女はこの「地震で揺れる嫌な感じ」を知っているか知らないか分からない。

とにかく不快で心臓に悪く、よく眠れなかった。

1日目にして、香港が嫌になった。

 

 

 

 

 

 

 

ハノイ、1日日本語教師

バンコク最後の夜は空港近くのゲストハウス。

素泊まり、人との絡みもなし、ただ明日に備えて寝るだけ。

綺麗な青年がテキパキ働いていた。

 

翌日の朝5時に宿を出て空港へ向かう予定だったので、洗濯が間に合うか不安だったが

青年スタッフができる。と言うので預けた。

しかし0時を過ぎても洗濯物は届けられず…

ソワソワしていたが、朝4時に起きた時にはベットの傍にそっと置かれていた。

 

まだ暗い中、宿を出ようとすると

別の若い女性スタッフが「朝ご飯にお弁当を持っていかない?」と言って来た。

 

朝ご飯!是非頂こうと言うと、かわいい紙袋を渡してくれた。

中身は玄米系のビスケット。

嬉しかった。

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紙袋には手描きのイラストがついていた。

しかもよく見ると鉛筆で下書きがされており、この時点で好感度が急上昇。

シャワーでお湯が出ないという致命的な欠陥があったものの、スタッフの頑張りが伝わって嫌いになれない宿だった。

 

 

さて、そんなこんなでハノイへ飛んだ。

 

ハノイには知り合いが何人かいるので、全部他人任せだ。

 

ハノイで日本語を教えているお金持ちベトナム人のH先生に空港まで迎えに来てもらった。

 

ベトナムでは大体の人がホンダのバイクに乗っているが、H先生はお金持ちなので当然の如くイケてる車で迎えに来てくれた。

 

それからH先生のお宅へお邪魔した。

ハノイの高級マンション。

外観はそうでもないが中は豪華で、ドラマの撮影とかに使われてもおかしくないくらい。

 

家具、装飾全てにこだわりを感じる。

食事の時間でもないのに、大きな食卓の上には日本製の食器が美しく並べられ、ガラス戸の中には大量の日本酒が陳列されている。

壁にはめ込まれたレコード。

ガラス張りのシャワールーム。

 

とてもセンスのいいお宅だ。

 

さすがに人のお宅なので写真は載せられないが、何枚か写真を保存したので今後部屋作りの参考にしたいと思っている(同じ間取りの部屋に住むことができるのかは別として)

 

 

ちなみにH先生の本職はたぶん日本語教師ではない。

お部屋でチラッと見えた名刺に旅行会社の名前があった。詳しいことは特に聞いてないので分からない。

 

 

 

それから同い年の友人で、ハノイの大学四年生のリンさんと3人でお昼を食べた後、リンさんのインターン先の会社へ向かった。

 

日本の企業へ技能実習生を派遣する会社である。

リンさんはここで週2日オフィスワークを、週3日技能実習生に日本語を教えているそうだ。

 

リンさんの頼みで、私も1日日本語教師として授業に参加することになった。

 

技能実習生は皆36〜38歳の女性のみ。

結構若く見えるが全員子持ち。

派遣先の仕事は介護と聞いた。

 

学歴があるわけでも無さそうだし、現段階では日本語の挨拶もままならないレベル。

今年の11月と言っていたから、あと1〜2ヶ月程しかないわけだが、おそらくこのまま勉強しても十分意思疎通できる程にはならないだろう。

 

日本人の教師はいないようで、リンさん(N3レベル)と他のベトナム人社員の2人体制で日本語を教えているらしい。

 

それにしてもテキストのしょぼいこと…

白黒印刷で古めかしいイラスト付き。

解説文はベトナム語なので読めないが、リンさんの反応からして、助詞やら何やらの文法に対する解説がきちんと書かれていないように思われた。

 

もうちょっとまともな日本語のテキストは

ベトナムに無いんだろうか。

 

 

それはさておき、突然やってきた日本人の私はこの若きママ達にめちゃくちゃちやほやされた。

私との自撮りの列ができたくらい。

もはやスター?

香港のスーパースターをひそかに目指していたが、ハノイのスーパースターに転身しようかな。

 

 

しかし、連日の技能実習生の報道を知っている身からすると、なんだか本気の笑顔でウェルカム!と言えなかった。

 

やはり日本で日本語が話せないというのは大きなデメリットだと思う。

まだ小さな子供を置いてまで、日本へ出稼ぎに行かなければならないのか。

もちろん全ての企業がブラックなことをしている訳ではないとは思う(思いたい)が、

報道のイメージが頭に浮かんで、胸が痛い。

 

勝手に同情して、胸を痛めて、なんて何様なのかという気もするが

実際にベトナムの斡旋企業に一瞬とはいえ足を踏み入れたことで、他人事には思えなくなった。

 

闇が深い。

 

 

ちなみに、リンさんの卒論テーマは

「ベトナム人技能実習生の逃亡」についてだそうです。