助け合いの精神
そういえば北京の空港へ向かう途中、久しぶりに人助けをした。
东直门〜空港行きの地下鉄は窓口で買わなければならず、電子マネーの普及している中国にしては不便なことに現金しか使えない。
おそらく現金の持ち合わせがなかったと思われる外国人が窓口で明らかに困ってるオーラを出していた。
地下鉄はすでに終電間近だったので、どうするのかなあと思っていると
私の方へやってきて中々流暢な中国語で
「wechat payで送金するから現金を立て替えてほしい」と頼んできた。
私の手元には運良くちょうど25元があったが、wechat payは日本で使わないので電子マネーで返されてもなぁと思い、
返さなくていいから持って行きなよ、と25元を差し出すとそれは頑なに拒まれた。
結局wechatで金を返してもらい、大変丁寧にお礼を言われた。
聞くと留学生らしい。
思わず中国で勉強していた時の自分を重ねてしまった。
久しぶりに人助けをして気分が良い。
いつも人に助けて貰っているくせに、誰かを助けるチャンスがあまりなかったのでフェアじゃないなと思っていた所だった。
助け合い、奢り合い、全ては循環なのだと思う。
久しぶりに中国に来て、なんだかすごく懐かしい気持ちで胸がいっぱいになった。
北京は空気も悪いし、人も多いしで自分にとっての理想郷とはかけ離れているが
ちょっとした良い思い出の多い都市のひとつで愛着がある。
路上ライブをする若者。