助け合いの精神
そういえば北京の空港へ向かう途中、久しぶりに人助けをした。
东直门〜空港行きの地下鉄は窓口で買わなければならず、電子マネーの普及している中国にしては不便なことに現金しか使えない。
おそらく現金の持ち合わせがなかったと思われる外国人が窓口で明らかに困ってるオーラを出していた。
地下鉄はすでに終電間近だったので、どうするのかなあと思っていると
私の方へやってきて中々流暢な中国語で
「wechat payで送金するから現金を立て替えてほしい」と頼んできた。
私の手元には運良くちょうど25元があったが、wechat payは日本で使わないので電子マネーで返されてもなぁと思い、
返さなくていいから持って行きなよ、と25元を差し出すとそれは頑なに拒まれた。
結局wechatで金を返してもらい、大変丁寧にお礼を言われた。
聞くと留学生らしい。
思わず中国で勉強していた時の自分を重ねてしまった。
久しぶりに人助けをして気分が良い。
いつも人に助けて貰っているくせに、誰かを助けるチャンスがあまりなかったのでフェアじゃないなと思っていた所だった。
助け合い、奢り合い、全ては循環なのだと思う。
久しぶりに中国に来て、なんだかすごく懐かしい気持ちで胸がいっぱいになった。
北京は空気も悪いし、人も多いしで自分にとっての理想郷とはかけ離れているが
ちょっとした良い思い出の多い都市のひとつで愛着がある。
路上ライブをする若者。
北京滞在、8時間
なんだかんだでヨルダンへの旅がスタートした。
乗り継ぎのため、北京到着。
夜がまるまる空いていたので、中国人の友人と北京火鍋を食べに行く約束をしていた。
市内へ出るためのバスチケットを買う。
第3ターミナルから东直门という大きな駅の方面までで25元。
ここで不思議なことが起こった。
窓口のスタッフがお釣りを先に出したので、それを受け取って財布にしまい、バスの方へ2.3歩あるいてすぐにチケットを貰い忘れていたことに気づいた。
「チケットは?」というと、そいつは「さっき渡しましたよ!」と言う。
いや、それはない。
お釣りしか貰ってない。
もともとATMから100元しか降ろしていなかったので、財布の中は釣り銭の75元だけ。
他には何もない。
よく探せ、と言われ一応全身のポケットを探ったが、そもそも貰ってないのであるわけがない。
「探せ」「ない」のやり取りが続いたが 最終的にはスタッフが折れてチケットを渡してくれた。
追いかけて文句を言われないように、受け取った後はすぐさまバスに乗り込み中国人に紛れ存在感を消した。
ずっとイライラしていたが、よく考えたら自分の足元を見ていなかったので
風に吹かれてどこかへ飛んで行ったという可能性もある。
バスチケットはトイレットペーパーよりも薄い実に粗末な紙で出来ているからだ。
何はともあれ、余計な金を払わずに解決して良かった。
30分後、东直门のバス停に到着し友達と合流。
中国人の友人と、ハンガリー人の友人と3人で
河沿いの古い街並みにある火鍋店へ向かった。
友人が整理番号を取っておいてくれたのでそんなに待たずに済んだが、かなり人気の店らしく21時を過ぎても待っている人でいっぱいだった。
北京式の銅火鍋は最高だった。
沸き立つ清汤(あっさりスープ)と羊の頭肉。
タレはゴマだれしか選べなかったので黙って従ったが、正直酢で食べた方がもっと美味くなると思う。
いろいろ注文し過ぎて食べきれなかった。
ちょっと勿体無い。
ちなみにこの2人の友人は大変優秀な人たちで、ハンガリー人の方はあの清華大学に留学中である。
自分ひとり馬鹿が露呈しないように言動には十分気をつけた。
長旅だけど大丈夫?と言われたので
本を持ってきていることを話すと
何の本を読むの?と聞かれた。
幸いにも、カミュを持ってきていたので「カミュだよ」と答えることができた。
くだらない本を持ってこなくて良かった、と心の底から思った。
普段読書はしないが、こういう時のために一応映える本を持つようにしている。
深夜のフライトでウィーンへ向かうため、
火鍋は早々に切り上げて空港へ戻った。
友人は私との別れをとても惜しんでくれた。
会う前に「手土産はいらない、会えるのが楽しみ」と言ってくれたのが社交辞令じゃなくて、本気でそう思ってくれていたんだと分かってとても嬉しかった。
久しぶりの中国。
数時間ではあるが、心もお腹も満たされてとても楽しかった。
空港内では自尊心を捨て、民度低めの人たちに混じって充電スポットに居座り時間を潰した。
ゴミは散らかりまくりだし、イヤホンをつけずに音楽・ゲーム・動画垂れ流し、不快すぎる空間だが仕方ない。
私はスマホが無ければ生きていけないのだから。
充電が80パーセントを切ると不安でたまらなくなる、完全なスマホ依存症。
はたして持ってきたカミュはいつ開かれるのだろうか?
ちなみに北京の空港Wi-Fiは低速ですぐに途切れるので最悪だった。
旅と荷物
いつも旅に出る時はリュック1つと小さいスーツケースを持つ。
リュックは、今までずっとダイバー素材のものを使っていて
安物だし見た目も別に普通なんだけど
手触りが良いのと軽いのが好きだった。
マチュピチュに行った時、普通に大学に行くときのダイバー素材リュック1つで挑んだのは今思ってもヤバイ。
初海外だったのでよくわからなかった。
意外といけることがわかった。
でもやっぱり最終的にはお土産やら何やらで荷物が増えることがわかったので
それ以降はリュックと小さいスーツケースのスタイルにした。
ダイバー素材のは中国留学中にもずっと使っていて、とにかく触り心地がよくて軽くて
なにを入れても重さを感じないのが良かった。
大好きだったが、北京で猫カフェ滞在中に
猫のフンがあるのに気づかずその上に置いてしまい、大変なことになった。
できる限り洗ったが、くさすぎるので北京の空港で耐え来れずゴミ箱に捨てた。
それがダイバー素材との最後の別れになった。
今年はもっと丈夫なバックパックを買ったのでそれを使っている。
もっとも、それと小さいスーツケースで昨年の夏にルアンパバンへ行こうとして重量オーバーしてしまい
スーツケースの方を捨てたのは記憶に新しい。
旅にぴったりの鞄と、適切な荷物の量を早く把握できるようになりたい。
機内での過ごし方
皆さんは飛行機の中でなにをして過ごしますか?
関空→ウィーンで久々の長時間フライトなので、気が狂いそうにならないか心配になってきた。
窓際か、通路側か、という所も気になる。
窓際はもたれかかれる、星や夜景が見えるがトイレに立ち辛い。
通路側はトイレには行けるが横の人に起こされる可能性がある。
真ん中は論外だと思う。
機内窓からのぞく星空とか、都市の光群って空を飛んでいる時だけの景色だから、飛行機に乗ることがなければなかなか見られるものではない。
いつかヨーロッパのあたりを飛んでいる時に見えた都市の光が葉脈のようにつながっててちょっと感動した。
真っ暗な所はどこまででも暗いのに。
これが人類の英知の結晶かぁ、と思う。
大抵夜のBGMは手嶌葵さんの英語の歌アルバムで、昼のBGMはワンリパブリックである。
それからいつもColombiaのジャケット(内側が弁当の保温バックみたいな銀色になっている)を着て、内側についてるポケットにパスポートとかを入れて、フードを被って周囲の全てを断ち切って自分の世界に入るようにしている。
中国人にありがちだが、隣人が話しかけてくる系だとちょっとめんどくさい。
一度、モスクワから北京へ飛んでいる時に
隣になった中国人のおじさんと話していて
うっかり自分が奨学金を貰っている(留学中にもらえるやつ)ことを教えてしまったことがある。
そしたら異様に食いついてきて、
中国人にありがちだが月にいくら貰っているんだ?と具体的な金額まで聞き出してきて
適当に言えばよかったものを
馬鹿正直に答えてしまった。
実際、その時もらっていた奨学金は月に4000元程でこれは中国国内の水餃子店の店長の月収に匹敵する。
この話を聞いてそいつは騒ぎ出して、前の席に座っている妻?にまで
「おい、こいつ奨学金で月に4,000元貰ってるらしいぞ」と話し始めた。
やばい、寝てる間にお金取られるかもしれない、とすごく不安になった覚えがある。
今思えば知らない人とお金の話をすること自体おかしい。
それ以降は人前で金の話をしない、と心に誓った。
↑ロシア上空の夜明け
ヨルダンでのプラン
今日、友人にブログを書いているところを見られ
「まだ旅に出てないのに何書いてんの?w」と笑われてしまった。
まだ離陸こそしていないが、わたしの中ではもうすでに旅は始まっている。
件のヨルダンの友達が日程を調整してくれたので、それに合わせてホテルの予約も取り直した。
プランはざっとこんな感じだ。
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3/2 ヨルダン着 シングルルーム泊
3/3 アンマン市内観光(友達案内) シングルルーム泊
3/4 朝早くにペトラ遺跡→友達の知り合いの車でワディラム砂漠へ。砂漠も知り合いの方に案内してもらう。(翌日かもしれない?)
キャンプ泊
3/5 ワディラムからアンマン市内へ知り合いの車で戻る。
同じホテルのドミトリー泊
3/6 休む ドミトリー
3/7 死海? ドミトリー
3/8 友達のファミリーとピクニック(仮) ドミトリー
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最初の2泊だけシングルルームに泊まって、
砂漠キャンプを挟んで
残りの4泊は同じホテルのドミトリーにした。
よくよく口コミも読んで、ベットの上階にもコンセントがあることを確認したし
シャワーと便所もまあまあだったので
なんとかいけるだろう。
数日もすれば、ましてや砂漠を挟んでおけば
生活レベルの違いにも慣れるはず。
英語を話すことにもためらいがなくなっていると思う。
後半は友達の仕事があるので、1人で行動するか、あるいは友だちを作ることになりそう。
それもあって、ワンチャン狙いでドミトリーにしてみた。
日本人、いや、中国人、韓国人、台湾人でもいい。誰かいい感じの人がいたらいいな。
それからどうか二段ベッドの下であってほしい。
そうすればカーテンを取り付けられる。
結局、ワディラムの砂漠も旅行会社のツアーに申し込む必要がなくなったので費用も安く済みそうだ。
友達の知り合いで砂漠を走れるいい車を持っている方が、ワディラムにも詳しいらしく案内してくれる。
そうなるともちろんガソリン代だけでなくガイドのお礼も渡すつもり。
ちなみに友達がfacebookで、私達を乗せてくれる人いませんか〜?と呼びかけたところ
何人もの人が応えてくれたみたい。
ヨルダン人、優しい。
最終、
①砂漠を走れるいい車を持っていて、ワディラムにも詳しいめっちゃいいおじさん
②プリウスを持っていて、イケメンの若いお兄さん
のどっちかにお願いしたいんだけど、どっちがいい?と友達に聞かれ正直迷った。
でもプリウスはたぶん、砂漠の中まで乗せていってはくれない。おじさんなら砂漠の中を案内してくれる。それならガイドを雇わなくてもいい(相場は8〜9000円らしい)
ので、やっぱり①のおじさんに頼むことになった。
ちなみにプリウスのイケメンは後で紹介してあげるよ、と言ってくれた。
こうして予定が決まってくると安心してきた。
と同時に気分が高揚して、手のつけられない子どものようになってしまった。
というかここまで私のためにやってくれた友達に感謝。。ただただ感謝。
友達のファミリーとピクニック(仮)もまだ分からないけど、面白そう。
緑のあるところへ行きたい。お花が見たい。
ところで、今まで完全にスルーしていたが
実はヨルダンのあとウィーンに3泊する。
エアチャイナの関空⇄ウィーン往復券を買っているからだ。
ウィーンでのゲストハウスは予約済みだが、
正直何をして過ごしたらいいのかわからない。
たぶんお散歩して、買い物して、お茶飲んで寝ると思う。
ウィーンがめっちゃ綺麗というのは知ってるのでまあまあ楽しみだがそこまで盛り上がりに欠けるのは、自分が整った街よりも自然派だからだということに気付き始めた。
(こうやってハードルを下げておけば実際行った時にもっと楽しめると少し思っている自分がいる。)
ウィーンのことはまた時間がある時に調べてみよう。
オススメあれば是非教えてください。
感謝
ブログ開設から半年くらい経つ。
記事数はおよそ60に達した。
ありがたいことに、アクセス数も2000を突破した。
定期的に読んでくれている人がいるようだ。
とても嬉しいです。
どうもありがとうございます!!!!
何かの参考になればいいな、と思う。
特にチベットとかなかなか行きづらい所は
情報が少ないので
もし興味あるという人がいれば中国の旅行会社を紹介します。
ちなみに前はアメブロを少しやっていたが
余計な機能が多すぎて煩わしくて続かなかった。
はてなブログはシンプルで使いやすい。
ところで、今更ながらブログランキング参加してみました。
よろしければワンポチお願いします(*^o^*)
日本のchitalianへ、世界のchitalianへ。
面白小噺、ルアンパバン
昨日、鹿児島に住む友人がこんな写真を送ってくれた。
左側の白い看板に注目していただきたい。
ローマ字でルアンパバンと書いてある。
ルアンパバン専用駐車場である。
気になって、
鹿児島 ルアンパバンで検索してみると
どうやら居酒屋のようだ。
ルアンパバンとどんな繋がりがあるのかまでは分からなかった。
いつか鹿児島に行くことがあれば寄ってみたい。
ちなみにルアンパバンの正しい表記は
Luang Phabang 或いは Luang Prabang