午前2時、交差点
へんな時間に目が覚めた。
25歳になった。
日常生活の中でふと、えもさを感じるシーンとの出会いはいつも突然である。
たとえばさっき、午前2時前に目が覚めて
ホテルの窓から大通りを見下ろすと
誰もいない交差点と信号のぺかぺかする静かな景色に胸を打たれた。
例によって雨に濡れた金沢の道路。
仕事でよく通る交差点。
なにも特別な思い入れがある場所じゃないのに、なぜか思い出になる。
旅のなかでもたまにあることだと思う。
圧倒的絶景よりも、
一瞬通っただけの暗い道とか、しょぼい看板とか、ゴミの散乱した坂とか(主に中国)
なぜなのか
なにがじぶんの心に残っていくかはその時にならないとわからない ということでした。