草や花は
この間、いつもの道を歩いていたら
子猫の死体を見つけてしまった。
数日前に外を走り回っているのをみたばかりなのに。
駐車場の近くで車通りがあるので
はねられてしまったんだろうと思う。
血痕とか損傷はなかった。
人目につく場所だったし、可哀相すぎたので
近くの茂みの中に隠してあげることにした。
その時は猫への慈悲で胸いっぱいだった。
もう硬直してしまった小さい猫の体を
茂みの中に寝かせて、その上から覆いかぶせるために草を千切った。
そして一輪だけ、ごめんなさいと思いながら花壇のお花を摘んだ時
自分の中のもう一人の自分が、草や花はかわいそうじゃないのか?と声をかけてきた。
植物も生きているのは同じなのに、
それはかわいそうじゃないのか。
自分の中で予期せぬ発想が起こったことに戸惑いを感じつつ、その場をあとにしたが
ことある毎に考えるようになった。
ちなみにチベット仏教では小さな虫でも殺さないらしい。
どこかに自分の納得いく考え方があるなら、ぜひとも見つけたい。